ネット上の情報空間には、大山ねずの命神示教会の信者として、実力派俳優のS氏、個性派女優のS氏、バラエティ番組で活躍するタレントのM氏など、複数の具体的実名が「大山ねずの命神示教会の芸能人一覧」といったタイトルで繰り返し掲載されています。
報道各社の過去アーカイブや芸能ジャーナリストの取材メモを徹底的に洗い直した結果、現在までに本人が公の場や自著、公式会見で同教会の信者であることを公表した著名人は1人も存在しません。創価学会や幸福の科学のように、信者であることを公言して活動するタレントが存在する教団とは対照的に、大山ねずの命神示教会に関しては確証のある一次情報が完全に欠落しています。
なぜ根拠のない実名リストが定着したのか。発端を辿ると、2000年代初頭の匿名掲示板「2ちゃんねる」に投稿された「新興宗教に入っている有名人まとめ」という根拠不明のスレッドに行き当たります。当時、他の新興宗教の信者リストと混同された記述や、「親族が横浜出身である」「教団本部付近でロケを目撃した」という極めて曖昧な書き込みが、まとめサイトやブログへ無批判に転載され続けた結果、あたかも事実であるかのようなデジタルタトゥーとして固定化されました。