そもそも、なぜ結婚当時にそこまで猛烈な離婚説が流れたのか。その根底にあったのが、大さんが背負っていた多額の借金と、絵に描いたような放蕩生活でした。
バラエティ番組やトークライブでの関係者証言によると、結婚当時の大さんは約360万円の借金を抱えていました。原因は大の趣味であるギャンブル(主にボートレース)や過度な酒浸り生活。番組企画では「鬼奴の財布から現金を抜き取って競艇場に通っていた」「家賃の支払いを滞納していた」といったエピソードが次々と暴露され、視聴者やファンからは「希代のクズ芸人」「ヒモ亭主」というレッテルを貼られることになります。
当時の報道各社の取材に対し、周囲の芸人仲間からも「奴さんが苦労するだけだから結婚はやめておけ」と本気で止められていた事実が明かされています。しかし、ここで注目すべきは椿鬼奴さんの徹底したスタンスでした。
「お金を出して助けてしまうと、この人は一生立ち直れない」――。鬼奴さんはどれほど生活が苦しくとも、大さんの借金を一括で肩代わりすることは断固として拒否しました。生活費の基本的な分担は維持しつつも、借金そのものは「本人が稼いで返す」という一線を絶対に譲らなかったのです。
結果として、大さんは自身の得意分野であったボートレースの知識を徹底的に磨き上げ、配信番組や公式イベントのMCとして地道に露出を拡大。数年の歳月をかけて自力で借金を全額完済しました。借金疑惑やヒモ芸人という看板は、いまや過去の苦い教訓として完全に精算されています。