ネット検索で「なんでだろう コード」と調べる人の大半は、「簡単に覚えられて、宴会でパッと受ける一発芸にしたい」という目的を持っています。しかし、ここには落とし穴が存在します。
誤解1:ギターの伴奏さえできれば会場は大ウケする?
最大の誤解は「伴奏の再現性」に気を取られすぎることです。『なんでだろう』の本質は、ギターの音色と「日常の理不尽・不可解な行動へのツッコミ」という言葉のシンクロにあります。ギターのストロークに必死になって下を向き、ボソボソとネタを呟いてしまっては、場が白ける原因になります。
トモ氏の演奏を真似ようとして複雑なカッティングに手を出し、テンポがモタつくくらいであれば、「ジャン! ジャン!」と単純な4分打ちのダウンストロークに割り切り、顔を上げて大きな声で歌う方が、観客を巻き込むエンターテインメントとしては正解です。
誤解2:TAB譜通りに弾かないと形にならない?
市販のバンドスコアや無料楽譜共有サイトに掲載されている精緻なTAB譜(タブふ)を見ると、細かな休符やブラッシング記号(×印)が並び、初心者は圧倒されがちです。
しかし、原曲のグルーヴを生んでいるのは緻密な譜面再現ではなく「休符でしっかり音を止めるキレの良さ」です。AmやE7を鳴らした直後、左手の力をフッと抜いて弦の振動を止めるだけで、驚くほど本格的なニュアンスへと変化します。難しいTAB譜の完全再現に固執する必要は一切ありません。