今再び注目を集めるシティボーイファッションですが、一体なぜここまで人気なのでしょうか?その答えは、単なる見た目のトレンドだけでなく、現代人のライフスタイルと日本人の体型的な悩みに合致した「3つの決定的な理由」にあります。
理由1:「ストリート感とインテリ感」の絶妙なハイブリッド
「シティボーイたちの普段着」をコンセプトに掲げる専門ショップ・prips(プリップス)の最新ガイド(2025〜2026年版)でも指摘されている通り、最大の人気の理由は「ストリート感とインテリ感が絶妙にミックスされた服装」にあります。たとえば、上質なオックスフォード生地のボタンダウンシャツ(インテリ・トラッド要素)に、ゆったりとしたチノパンやスウェットパンツ、キャップ(ストリート要素)を合わせる手法です。全身をストリートブランドで固めると子どもっぽくなり、逆に全身をトラッドで固めると堅苦しいビジネス着に見えてしまいますが、この2つを5対5、あるいは6対4の比率で融合させることで、誰でも即座に「こなれ感」を演出できるのです。
理由2:日本人の標準体型でも再現しやすい「オーバーサイズ着こなし」の黄金比
かつてのモード系ファッションは、身長180cm以上の細身体型でなければ似合わない服が少なくありませんでした。しかし、シティボーイスタイルは身長や骨格を選ばない懐の深さを持っています。実際にSNSやWeb上で話題を集めた「Fashion magazine CITY BOY Autumn 2023」と題されたコラージュ事例では、身長168cmのインフルエンサー「かや」氏による8パターンの秋コーデが高い支持を獲得しました。
身長160cm台後半から170cm台前半の日本人男性であっても、トップスに身幅の広いオーバーサイズ着こなしを取り入れ、ボトムスにテーパード(裾に向かって細くなるシルエット)の効いたワイドパンツや膝上丈のショーツを合わせることで、視覚的な重心バランスが整います。体型カバーとスタイルアップを同時に叶えられる点が、圧倒的な支持層の広さにつながっています。
理由3:足元を支える「ニューバランススニーカー」と高機能素材の進化
トラッドとストリートの融合を足元で完成させる象徴的なアイテムが、ニューバランススニーカーです。長谷川昭雄氏のスタイリングでも頻繁に用いられてきた「990シリーズ(v3〜v6)」「992」「993」や「2002R」などのグレー系モデルは、革靴のような上品さとランニングシューズの快適性を兼ね備えています。
さらに2026年最新トレンドにおいては、見た目はクラシックなコットンシャツやウールスラックスでありながら、実は撥水・防シワ・ストレッチ機能を備えた「テック系トラッド素材」が主流となっています。見た目の知的さを保ちつつ、ストレスフリーな着心地を実現したことが、30〜50代の大人層までファンを拡大させた決定打となっています。