日本の音楽シーンにおけるミュージックビデオのあり方を決定的に変えた要因のひとつに、寺田てらのビジュアルワークがある。特にシンガーソングライター・ナナヲアカリの代表曲「チューリングラブ」で見せたアニメーションは、YouTubeを通じて爆発的なバイラルを生み出し、数世代にわたるリスナーの視覚記憶へ焼き付いた。
さらにEveをはじめとするトップクリエイターとのコラボレーションでも、楽曲の世界観を補完するにとどまらず、映像そのものをひとつの独立したアートピースへと昇華させてきた。クリエイティブスタジオTHINKRに集う才能たちと刺激し合いながら、音楽とイラストの境界線を軽々と溶かしていく。動画の再生ボタンを押した瞬間に広がるあの濃密な物語性は、音と画が完璧に同期した奇跡の産物だ。