どれほど強力な攻撃力を備えていても、堅守なくして頂点には届かない。ジェイソン・キッドHCが直面している最大の課題は、攻撃時の爆発力を維持しつつ、守備の強度をいかに維持するかという点だ。昨シーズンに見られた切り替えの遅さやインサイドでのイージーショット許容は、王者を目指すチームとして放置できない弱点だった。
キッドは今季、ヘッジディフェンスとスイッチディフェンスを細かく使い分けるハイブリッドな守備体系を導入している。特に若手Bigの運動量を活かしたヘルプディフェンスの徹底は、失点率の低下という目に見える成果をもたらしつつある。戦術家としてのキッドの頭脳が、チームの守備意識を確実に変革しているのだ。