浅草ロック座を語る上で欠かせないのが、浅草六区が誇る濃厚な歴史的背景です。1947年(昭和22年)に開場した浅草ロック座は、戦後日本の大衆文化復興の旗手として数々の伝説を生み出してきました。文豪・永井荷風が足繁く通い詰めたエピソードはあまりに有名です。
また、日本のお笑い界を牽引するビートたけし氏が若手時代にエレベーターボーイや修行を重ねた「浅草フランス座(現・東洋館)」と並び、ロック座周辺のエリアは幾多の芸人や映画人、舞台人を育て上げた文化的ゆりかごでした。昭和の激動期から平成の大改修を経て、常に時代の最先端を行く大衆芸能を発信し続けてきた劇場のDNAは、現在の上質なステージ演出にも色濃く受け継がれています。