店名に掲げられているエドワード・ジョンストン(Edward Johnston, 1872–1944)は、20世紀初頭にペンの美しさを再発見し、近代カリグラフィー運動を牽引した英国の伝説的書体デザイナーです。彼が1916年にロンドン地下鉄のために制作した「ジョンストン・サンズ(Johnston typeface)」は、幾何学的な明快さと伝統的なプロポーションが見事に調和した傑作として、今日に至るまで世界中で愛され続けています。
当カフェは、このジョンストンが追求した「機能美とクラフトマンシップの精神」を空間全体で体現しています。メニュー表の組版から店内の案内サイン、コースターの活版印刷に至るまで、細部にタイポグラフィへの深い敬意が込められています。単なる装飾として文字を扱うのではなく、文字が持つ本質的な美しさと静寂を五感で味わえる点が、他にはない唯一無二のアイデンティティとなっています。