2026年、池袋は「アートとカルチャーの街」としてのブランドを確立しつつある。駅前の広場はリニューアルされ、連日多くの観光客やファミリー層で賑わいを見せる。だが、その華やかな都市計画の足元で、押し出された夜のコミュニティが路地裏や特定の雑居ビル周辺へと追いやられ、独自の生態系を形成しているのも紛れもない事実だ。
長年この街で飲食店を営む60代の男性は、「街がきれいになればなるほど、見えない場所へトラブルが潜っていく」と語る。表通りのクリーン化が進む一方で、監視の目が届きにくいエリアへの集中化が進んでいるのだ。