「中華風家庭料理 ふーみん」の厨房を支える料理の根底には、創業者の斉風瑞(さい・ふうみ)さんが築き上げた「毎日食べても飽きない、体に優しいごはん」という揺るぎない哲学があります。台湾出身の両親のもとに生まれた斉さんが、和食の繊細な旨味と台湾の家庭的な調理法を融合させたことで、他店にはない独自の味覚が生み出されました。
数あるメニューの中でも、訪れる人の大半が注文する絶対的エースが「ねぎワンタン」です。つるりとした極薄の皮に包まれたジューシーな肉餡の上には、これでもかと言わんばかりの細切り白ネギが山盛りに盛られています。そこに特製のピリ辛醤油ダレと熱々の油がかけられ、香ばしい風味とネギのシャキシャキ感、ワンタンの滑らかな喉越しが三位一体となって押し寄せます。
もう一つの金字塔が「納豆チャーハン」です。中華鍋の高火力で一気に炒め上げられた米はパラパラでありながら、納豆特有の旨味と粘りが絶妙にコーティングされ、刻んだレタスの瑞々しい食感がアクセントを加えます。「納豆の匂いが苦手だったのに、ふーみんの炒飯だけは夢中で食べられる」という声が後を絶たないほど、計算し尽くされたバランスを誇ります。
さらに、箸を入れるとホロリと崩れるまでじっくり煮込まれた「豚肉の梅干し煮」や、テーブルに常備され自由に味わえる自家製の絶品ザーサイなど、脇役に至るまで手抜かりのない丁寧な仕事が施されています。