ハード面での強さだけでなく、ソフト面、つまり人間味あふれる文化もこのビルの大きな魅力だ。毎年夏に開催される「新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」は、もはや西新宿の夏の風物詩として定着している。
テナント企業の社員たちが業務の枠を超え、本気で歌い、踊り、応援する。紙吹雪が舞い散るその熱気は、冷徹に見えがちなビジネス街に温かい血を通わせる。SNSでの拡散力も年々高まっており、2026年の大会もチケット(観覧エリア)の争奪戦が繰り広げられたほどだ。無機質なオフィスビルを、温かみのある「コミュニティの場」へと変貌させる魔法がここにはある。