しかし、課題がないわけではない。世間の注目が理系エンジニアにばかり集まる中、「文系大学に何ができるのか」という冷ややかな視線も一部には存在する。これに対し、大学関係者は「技術を社会に実装し、価値を生み出すのは人間の仕事だ」と反論する。
法学や経済学、文学といった人文社会科学の知見こそが、急激な開発に伴う地域のコミュニティ摩擦や、倫理的な課題を解決する鍵になる。技術が進化すればするほど、それをコントロールし、社会と調和させる文系人材の価値は高まるはずだ。この信念が、カリキュラムの根底に流れている。