ロビーに入った瞬間、誰もが息をのむ。吹き抜けのロビーを彩る鮮やかなステンドグラスは、金沢の四季や伝統工芸をモチーフにしたものだ。光が差し込む時間帯によって、床に落ちる影の色が変わる。その美しさは、SNSでの映えを狙う若者から、本物を知るシニア層までを虜にしている。
客室もまた、クラシカルな調度品で統一されている。九谷焼のランプシェードや金沢箔をあしらったインテリアなど、細部にまで職人の技が光る。ただ古いのではない。現代の旅行者が求める機能性を完璧に備えつつ、ノスタルジーに浸らせてくれる絶妙なバランスがここにはある。