ホールの命とも言えるのは、やはりその「響き」だ。1,200席を誇る大ホールは、シューボックス型の優れた音響特性を持ち、音が天井から降り注ぐような感覚を聴衆に与える。2026年の最新改修により、生音の美しさを極限まで引き出す可動式反響板の微調整システムが導入された。これにより、フルオーケストラの重厚な響きから、ソロリサイタルの繊細なピアニッシモまで、完璧なコントロールが可能になった。
舞台に立つアーティストたちも、この変化に敏感に反応している。ある著名なピアニストは「ここの響きは、演奏者の息遣いまで観客と共有できる」と語る。ただ音が響くだけではない。演奏者の意図が濁りなく伝わる空間、それが現在のこの場所の強みなのだ。