TikTokやInstagramを開けば、1日に何度も目にする「貼るだけ」の文字。スマートな体型のインフルエンサーが、お腹や太ももに小さなシールを貼って微笑む動画がミリオン再生を記録している。スマートフォンの画面越しに流れるこれらの映像は、運動嫌いの現代人にとってあまりにも魅力的だ。
だが、その広告表現の多くは誇大広告に近い。消費者庁や国民生活センターには、「広告通りの効果が全くない」「定期購入の解約ができない」といった相談が急増している。ブームの背景には、手軽さを極限まで求めるタイパ(タイムパフォーマンス)重視の現代社会の歪みが映し出されている。