SNSのビジュアルに憧れてシマ銀座アネックスを訪れる方のなかには、施術後のメンテナンスや髪の物理的限界について誤解を抱いているケースも見受けられます。取材を通じて明らかになった代表的な盲点を整理します。
第1の盲点は、「レイヤーカット=誰でもノーセットでまとまる」という誤認です。トレンドのフェイスレイヤーや動きのあるくびれヘアは、毛先をアイロンで軽くワンカール巻くこと、あるいは適切なスタイリング剤を馴染ませることを前提にカット設計されています。完全に乾かしただけでアイロンも通さない状態では、髪質によっては広がりやパサつきが目立ってしまうリスクがあります。毎朝5分〜10分のスタイリング時間を確保できるかどうかが、スタイルを維持するための分岐点となります。
第2の盲点は、ブリーチ履歴とダメージコントロールの限界です。「1回の来店で黒髪から完璧なホワイトベージュにしたい」というオーダーは、毛髪のメラニン色素量や過去の履歴によって物理的に不可能な場合があります。無理に過度な脱色を行えば断毛や過度のダメージにつながるため、プロフェッショナルなスタイリストほど「2〜3回に分けて育てるハイトーン」を提案します。この長期的な提案を「希望通りにならなかった」と早合点せず、髪の健康を守るための誠実なカウンセリングとして受け止める視点が大切です。