しかし、爆発的なブレイクと引き換えに待っていたのは、想像を絶する猛烈な逆風だった。国民的アイドルのカリスマ性を過剰にデフォルメした芸風に対し、一部の熱狂的なファンから激しい反発が巻き起こる。ブログのコメント欄には数万件規模の誹謗中傷が殺到し、松竹芸能の事務所には連日抗議の電話が鳴り響いた。果ては身の危険を感じさせる脅迫めいたメッセージまで届く事態となり、警察が警戒を強めるほどの社会問題へと発展したのだ。
当時、前田敦子が所属していた大手芸能事務所・太田プロダクション周辺にも緊張が走った。関係者の間では「本人が深く傷ついているのではないか」「イメージ失墜につながるのではないか」という懸念が噴出。パロディを文化として受け入れるべきか、それとも名誉毀損として抗議すべきか、日本のお笑い・エンタメ業界全体を巻き込んだ議論が巻き起こることとなった。