現在の『Nスタ』を支える屋台骨は、タレントのホラン千秋、TBSアナウンサーの井上貴博、そして日比麻音子の3名による絶妙なトライアングル構造です。かつての「1組の固定コンビが月曜から金曜まで出ずっぱり」という前時代的なニュース番組の枠組みを脱却し、柔軟なチーム制が敷かれています。
ホラン千秋は、視聴者の目線をそのままスタジオに持ち込む「代弁者」としての立ち位置を崩しません。政治家や専門家の紋切り型のコメントに対して、「それって一般の感覚からするとおかしくありませんか?」「私たちの生活費はどうなるんですか?」と臆せず切り込む姿勢は、番組の緊張感と説得力を担保しています。ブログやメディアで披露される飾らない弁当写真に見られるような生活実感のリアリティが、ニュース解説にも色濃く反映されています。
井上貴博アナウンサーは、報道アナウンサーとしての高いアナウンススキルを持ちながら、あえて「メディア側の傲慢さ」にブレーキをかける異色のアンカーです。会見の報じ方や過熱報道に対して「テレビがこれを大々的に報じること自体に違和感がある」と生放送中に自省の念を口にする場面もしばしば見られ、その誠実さが中高年層を中心に厚い信頼を集めています。
そして、番組に清新な風を吹き込んでいるのが日比麻音子アナウンサーです。報道・バラエティを問わず数々の番組で培った安定した生対応力と、親しみやすい語り口で、金曜のメイン進行や週前半の要所をガッチリと固めています。井上・ホランという強烈な個性を繋ぐバランサーとして機能しており、キャスター陣の世代交代と持続可能性を両立させる要となっています。