日本の焼肉の歴史を語る上で、この店を避けて通ることはできない。かつて肉をただ焼いて塩や醤油で食べていた時代に、あらかじめタレで揉み込んだ肉を焼き、さらに専用のつけタレで食すという画期的なシステムを考案したのが彼らだ。この発明がなければ、今日の日本の焼肉文化は全く違ったものになっていただろう。
さらに、煙を気にせず食事を楽しめる無煙ロースターの普及にも深く関わっている。これにより、焼肉は「仕事帰りの男性が煙にまみれて食べるもの」から「家族やデートでスマートに楽しむごちそう」へと昇華した。常に業界のスタンダードを再定義してきた歴史が、ここには息づいている。