メロンを理想的な完熟状態へと導くためには、正しい環境下での追熟プロセスが欠かせません。良質なメロンを手に入れながら美味しく仕上げられない最大の理由は、温度管理の誤りにあります。
追熟を行う際の絶対条件は、「直射日光を避けた風通しの良い常温(20〜25℃)」に置くことです。メロンが自ら放つ微量のエチレンガスによって熟成が進むため、冷暗所やリビングの風通しの良い日陰にそのまま置いておくのが最も適しています。
よくある失敗パターンとして挙げられるのが、「傷むのを防ごうとして購入直後に冷蔵庫に入れてしまう」ケースです。メロンは10℃以下の低温環境に置かれると追熟が完全に停止し、その後常温に戻しても細胞が死滅して二度と甘く柔らかくなりません。エアコンの冷風が直接当たる場所や、逆に真夏の締め切った高温多湿な部屋(30℃以上)に放置することも、異常発酵や腐敗の原因となるため厳禁です。