人気応援歌の宿命として、インターネット上の掲示板やSNSでは常に「周東 応援歌 原曲は何か」「周東 応援歌 元ネタとなったアニメやゲームがあるのではないか」という議論が巻き起こってきました。アップテンポで哀愁を帯びたキャッチーな旋律であるがゆえに、往年のアーケードゲームのBGMや特定のアニソンを連想するファンが後を絶たないためです。
しかし、応援団関係筋の記録および球界の音楽史実を照合すると、この楽曲は特定の既存楽曲を借用したものではなく、私設応援団の手によって生み出された完全なオリジナル楽曲であることが確認されています。かつての昭和・平成初期のプロ野球応援歌では、洋楽や既存の歌謡曲、特撮ヒーローの主題歌を原曲として流用するケースが一般的でした。しかし2010年代後半以降のソフトバンクホークス 応援歌は、選手のパーソナリティやプレースタイルに合わせた緻密なオリジナル作曲が主流となっています。
「既存の曲ではないか」とリスナーが錯覚してしまうこと自体、このメロディがいかにポップミュージックとしての完成度が高く、普遍的なフックを備えているかの証左といえます。ネット上の憶測に惑わされることなく、周東佑吏という規格外のアスリートのためだけに仕立てられたオーダーメイドの旋律であるという事実こそが、この応援歌の価値をより一層引き立てています。