キャリアカー運転は本当にきつい?驚きの年収と仕組みの真相を徹底解明

キャリアカー運転は本当にきつい?驚きの年収と仕組みの真相を徹底解明

キャリアカー運転は本当にきつい?驚きの年収と仕組みの真相を徹底解明とは一体何なのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

「キャリアカーの運転手は稼げるが精神的に持たない」という労働環境への懸念は、運送業界を志す人々の間で長年語り継がれてきたテーマです。厚生労働省の賃金構造基本統計や業界団体の調査によると、キャリアカードライバーの年収と給料は、大型・トレーラー乗務員で年収480万〜680万円、繁忙期に実績を伸ばす歩合給上位層では750万円以上に達する事例も珍しくありません。一般のウイング車や平ボディトラックの平均年収(約420万〜470万円前後)と比較すると、明確に高水準に位置しています。

それにもかかわらずキャリアカー運転がきつい理由として挙げられるのは、一般的な荷役作業とは根本的に異なる「貨物そのものの性質」にあります。

第一に、運ぶ対象が「数百万〜数千万円の価値を持つ高級商品(完成車)」である点です。一般貨物のパレット輸送であればダンボールの擦れ程度で済む場面でも、キャリアカーの場合はボディへの微細な線キズ、ホイールの擦り傷、下回りの接触すら許されません。しかも、積み下ろしはドライバー自身が運転して行います。車幅感覚の異なる多種多様な車種(大型SUVから車高の極端に低いスポーツカー、輸入左ハンドル車まで)を、左右数センチの隙間しかない鉄骨フレームの間を縫うように進入させなければなりません。

第二に、苛酷な作業環境と身体的リスクです。2段目のデッキに車を積み込む際、ドライバーは地上3メートルを超える高所の狭い足場(幅数十センチのキャットウォーク)を歩き、腰をかがめながらタイヤに輪止めをかけ、強靭なラッシングベルトやチェーンで固定する「固縛作業」を行います。夏場の炎天下では照り返しを受ける鉄板の上で作業し、冬場は凍結したデッキ上での転落リスクと戦うことになります。悪天候下であっても納車スケジュールは厳守しなければならず、雨や雪で視界と足場が奪われるプレッシャーは過酷を極めます。

インターネット上の自動車陸送ドライバーの評判と口コミを精査すると、「手積み手降ろしの重労働(米袋や飲料ケースの積み下ろし)がないため腰への負担は少ない」「荷主との煩わしい人間関係が少なく、運転と積み込み作業に没頭できる」というポジティブな評価がある一方、「夜間の高速走行と納車前の目視点検で神経が擦り減る」「新車に飛び石がつかないか常に緊張を強いられる」といった声が目立ちます。高給の理由は、腕一本で高額車両の安全を守り抜く「職人技術に対する対価」であると言えます。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。