グリストラップ本来の分離機能を維持し、洗剤の化学効果を最大限に引き出すためには、構造(3槽構造)に基づいた正しい手順でのメンテナンスが欠かせません。以下に、現場で実践すべきグリストラップ清掃手順のまとめを体系化しました。
【ステップ1:第1槽(バスケット)の残飯・ゴミ除去】
流し台から直接流れ込む野菜くずや残飯を受け止めるバスケットを引き上げ、ゴミを取り除きます。網目に付着したヘドロはブラシで擦り洗いします。
推奨頻度:毎日業務終了時に1回
【ステップ2:第2槽(水流板・油脂スカム)のすくい取りと洗剤投入】
水面に浮上した油脂スカム(固化した油の層)を専用すくい網や油吸着シートで取り除きます。その後、規定量のグリストラップ油分解洗剤(石鹸化剤)を投入し、デッキブラシで槽内の側壁や仕切り板のヌメリを擦り洗いしながら、油分を均一に石鹸化反応させます。
推奨頻度:週に2〜3回(油分の多い業態は毎日推奨)
【ステップ3:第3槽(トラップ管・沈殿ヘドロ)の堆積物引き上げ】
槽の底部に沈殿した重いスラッジ(ヘドロ)をすくい出し、下水道へと繋がるエルボ管(トラップ管)のキャップを外して管内の汚れを洗浄します。清掃後は必ずトラップ管内に水を張り(封水)、悪臭や害虫の逆流を防ぎます。
推奨頻度:週に1回〜隔週に1回
適切なグリストラップ掃除頻度を守ることで、1回あたりの清掃作業時間はわずか5〜10分程度に短縮され、スタッフの精神的・肉体的負担は劇的に軽減されます。