護衛軍の3人(ネフェルピトー、シャウアプフ、モントゥトゥユピー)を比較する際、ネット上やファンの間でしばしば見過ごされがちな決定的な盲点があります。それは、ユピーだけが「人間の遺伝子」を含まない純粋な魔獣の混生体であるという事実です。
ピトーやプフは人間の記憶や複雑な感情、エゴが混ざり合っていたため、王への忠誠心の中に「人間的な執着」や「偏執的な歪み」を抱えていました。プフがコムギの存在に激しい嫉妬と嫌悪を抱き、独自の謀略に走ったのはその典型例です。
対照的にユピーは、人間由来の邪念やエゴを一切持たず、極めてピュアな「王への本能的忠誠」のみで構成されていました。だからこそ、先入観なく戦場で直面した事実を吸収し、討伐隊の気高さから純粋な学びを得て、護衛軍の中で最も精神的にブレない成熟を遂げることができたのです。
また、日本テレビ版アニメ(第2作)でモントゥトゥユピー役を演じた声優・立木文彦氏の重厚な名演も、この怪物の厚みを決定づけました。野獣のような咆哮から、冷静に戦局を俯瞰する威厳ある低音、そして戦士としての静かな語り口まで見事に演じ分けられ、視聴者から絶大な支持を集めました。