ナス栽培が成功するか否かは、栽培容器の容積と土壌環境に応じた「水やり量」のコントロールにかかっています。特にプランター栽培と畑の露地栽培では、根が伸びるスペースと保水力に根本的な違いが存在します。
ナスのプランター水やり量における黄金律は、「鉢底の穴から水が勢いよく流れ出るまで、底から溢れるくらいたっぷり注ぐ」ことです。プランター栽培では、表面の土が濡れた程度で水やりを終えてしまうと、深部にある根まで水が届きません。底から水がジャバジャバと抜けることで、土の中の古い空気や排泄物質が押し流され、新鮮な酸素が根へと供給されるという物理的な代謝システムが働きます。
一方で、ナスの畑(露地栽培)の水やりでは、一度根付いてしまえば地中深くから地下水を吸い上げられるようになります。しかし、定植直後の約2週間や、真夏に日照りが1週間以上続く時期には、通路まで水が溜まるくらいたっぷりと畝間に潅水を行う必要があります。露地栽培では、土の表面に敷きワラや刈り草、黒マルチを敷き詰めることで、直射日光による地温の急上昇と土壌水分の蒸発を劇的に防ぐことが可能です。