多くのリスナーが抱く「この曲はどのような恋を歌っているのか」という疑問に対し、織田哲郎本人が後年のインタビュー等で語った背景は、一般的なラブソングの枠組みを大きく超えるものでした。『いつまでも変わらぬ愛を』の歌詞に込められた真のテーマ、それは若くして他界した実兄への想いです。
少年時代に多大な影響を受け、音楽的な憧れでもあった兄との突然の別れ。歌詞に登場する「遠い夏の日の影法師」や「木漏れ陽の坂道」といった情景描写は、二度と戻らない幼少期や青春時代への追憶そのものです。「いつまでも変わらぬ愛を 君に届けたい」という印象的なフレーズは、現世を生きる自分から、彼岸へと旅立った大切な存在へと向けられた、変わることのない誓いであり鎮魂歌でした。悲劇を直接的な言葉で嘆くのではなく、爽快なメロディの中に溶け込ませたからこそ、聴く者それぞれの「もう会えない大切な人」への想いと重なり、普遍的な感動を呼び起こします。