浴槽に注がれる湯の質にも、徹底したこだわりが光る。都心にいながらにして本格的な泉質を堪能できる都市型天然温泉・炭酸泉は、日々のデスクワークやストレスで強張った筋肉を芯から解きほぐす。細かな気泡がびっしりと肌を覆う炭酸泉に身を委ねると、血行が促され、じんわりと心地よい浮遊感に包まれる。
小山薫堂(湯道提唱者・脚本家)が映画『湯道』で描いた「湯に入る行為を通じて自分自身や他者と向き合う精神文化」は、まさにこうした日常の湯殿の中にこそ息づいている。湯口から流れる清らかな音に耳を澄ませ、湯気の向こうにぼんやりと広がる天井を眺める。ただ湯に浸かるというシンプルな行為が、これほどまでに贅沢な内省の時間へと昇華される体験は、他ではなかなか味わえない。