森保一監督が描く勝機は、中盤のコンパクトネスと即時奪回にある。これまでの対戦で日本が苦杯を舐め続けてきた要因は、ブラジルの変幻自在なポジショニングによって中盤に広大なスペースを与えてしまった点にあった。今回のスタメン配置は、まさにその反省を完璧にフィードバックした形だ。
ダブルボランチとシャドーの2枚が連動して中央のパスコースを遮断し、ブラジルのビルドアップをサイドの狭いエリアへと誘導する。そこでウイングバックとセンターバックが挟み込み、高い位置でボールを刈り取る狙いだ。奪った瞬間に縦へ鋭く展開し、前線のスピードを活かして相手DFが整う前にフィニッシュまで持ち込む。90分間を通じた規律あるプレッシングの維持が、番狂わせを起こす絶対条件となる。