衣装本体と同じく、あるいはそれ以上に演奏の質を左右するのが「靴」と「髪型」の選択です。ピアノ発表会の中学生の靴のマナーとして最優先されるべきは、安定性とペダルを踏む足裏の感覚です。
中学生女子の場合、少しヒールのある靴に憧れを抱きがちですが、ヒールの高さは2cm〜3.5cm程度の太ヒールにとどめるのが賢明です。細いピンヒールはペダルを踏み込んだ際に踵(かかと)が滑りやすく、支点を固定できません。また、靴底が厚すぎるウェッジソールや硬い革靴はペダルの微妙な踏み込み具合を感知できなくなります。男子生徒の場合も、履き慣れない硬いローファーは避け、柔軟性のあるソフトレザーのシューズが推奨されます。なお、素足での登壇はマナー違反となるため、肌色ストッキングや清潔な黒・紺のソックスを必ず着用します。
次に、ピアノ発表会の中学生の髪型においては、「客席および審査員席から表情が見えること」と「下を向いても鍵盤に髪がかからないこと」が絶対条件となります。ピアノの発表会では右側を客席に向けて着席するため、右サイドの髪をすっきりとまとめるスタイルが基本です。
ハーフアップ、サイドを編み込んだローポニーテール、低い位置でのシニヨンスタイルなどが好まれます。大きすぎるヘアアクセサリーは視覚的な邪魔になるだけでなく、激しい打鍵の振動で落下する恐れがあるため、上品なバレッタやパールの小ピンなどで控えめに固定するのが2026年の主流トレンドです。