舞台上で底抜けの明るさを届けていた二人の晩年は、過酷な病魔との闘いでもありました。ツッコミを担当した今いくよさんは、2014年9月に体調不良を訴えて受診したところ、ステージの進んだ胃がんが判明しました。公表後も抗がん剤治療を続けながら舞台復帰への強い執念を見せ、同年12月にはなんばグランド花月(NGK)の舞台で見事な復活を果たします。しかし、過酷な病状は容赦なく体を蝕み、2015年5月28日、大阪府内の病院で胃がんのため67歳で逝去されました。
相方を失ったくるよさんの悲痛は計り知れないものでしたが、気丈に記者会見へ臨み、「日本一の相方でした」と涙ながらに語った姿は多くの人々の胸を打ちました。その後、くるよさんはピン芸人として活動を継続し、後輩たちの育成や舞台出演に情熱を注ぎましたが、2020年代に入ると持病の治療もあり露出が減少。そして2024年5月27日、大阪市内の病院で膵臓がんのため76歳で息を引き取りました。
いくよさんの命日である5月28日の前日というタイミングでの逝去に、演芸界では「いくよさんが寂しがって迎えにきたのではないか」「天国でまた二人で漫才を始めているはず」と、奇縁に対する感動と哀悼の声が相次ぎました。公式発表資料や関係者の取材データからも、二人が最期まで漫才師としてのプライドと互いへの敬意を失っていなかった事実が明白に記録されています。