カレーハウス横浜ボンベイメニューを開くと、辛さのグラデーションや素材の個性を生かした多彩なカレーが並びます。中でも初訪問者を戦慄させ、同時に信者を生み出し続けているのが「カシミールカレー」です。
一般的なカレーの概念を覆すサラサラとした漆黒のルーは、大量の玉ねぎを極限まで炒め抜き、独自配合のスパイスと極辛唐辛子を煮出した極上のスープ状カレー。スプーンを口に運んだ瞬間、まず広がるのは玉ねぎの深いコクとビターな香り。そのコンマ数秒後、針で刺すような強烈な辛味が舌と喉奥を直撃します。しかし、カレーハウス横浜ボンベイ辛さの真骨頂は「痛みの奥にある圧倒的な旨味」にあります。鶏肉のジューシーな脂と大ぶりのジャガイモが絶妙なオアシスとなり、汗を流しながらもスプーンを止めることができなくなります。
激辛として知られるカシミールだけでなく、近年では身体を気遣う層の間で生姜やカルダモンを贅沢に効かせた薬膳カレーへの指名買いが急増しています。辛さの刺激だけではない、重層的なスパイスの構成力こそがボンベイの真価です。