長泰は決して政治力だけで生き残った凡将ではありません。賤ヶ岳で武名を轟かせたその証左が、平野家に代々伝来した武具甲冑に色濃く残されています。
特に名高いのが、長泰所用と伝えられる「黒漆塗牛角脇立兜(くろうるしぬりぎゅうかくわきだてかぶと)」です。威圧感のある野太い牛の角を両脇に配し、実戦での視認性と敵を威嚇する迫力を極限まで高めた変わり兜であり、秀吉子飼いの精鋭武士としてのプライドが凝縮されています。
現在は文化財として大切に保存されており、特別展などで公開されるたびに、SNS上でも「福島正則の鯰尾兜に劣らない迫力」「実戦叩き上げの機能美が伝わってくる」と歴史愛好家の間で大きな話題を呼んでいます。