現代のピッチングシーンにおいて、東浜巨投手や森下暢仁投手などシュート系球種を巧みに操る好投手は存在しますが、平松氏のような純粋な「高速カミソリシュート」を主力にする投手は稀です。その理由と、習得に向いている投手・避けるべき投手の条件を提示します。
カミソリシュートの習得をおすすめできる投手
- 腕の振りがスリークォーター気味の投手:自然な腕の角度から内旋を効かせやすく、肘への局所的な負担を分散できます。
- 直球の球威はあるが空振りが奪えないタイプ:直球と同じフォームから手元で変化させることで、打者のタイミングを狂わせる強力な武器になります。
- 右打者の内角を突く強いメンタルを持つ投手:シュートは死球のリスクと隣り合わせの球種であるため、果敢にインコースへ投げ込める度胸が必要です。
カミソリシュートの習得を避けるべき・慎重になるべき投手
- オーバースロー(完全な上投げ)の投手:上から振り下ろす軌道でシュート回転をかけようとすると、手首を不自然に外側へこじる形になり、内側側副靭帯(UCL)を痛める危険性が極めて高くなります。
- 成長期のジュニア・学生野球の選手:骨や関節が未発達な段階で指先を押し込む強烈なスピンを多投すると、野球肘の深刻な原因となります。