医療機関や療養現場における患者のリアルな動向を取材すると、公表されている治療効果と実際の患者体験の間には、いくつかのギャップが存在している実態が浮かび上がります。
都内の整形外科クリニックでリハビリを経験した30代の会社員男性は、次のように手記を寄せています。
「足関節の骨折で全治8週間と診断され、途方に暮れていました。主治医と相談して受傷2週目からLIPUSのレンタル機を自宅で毎日欠かさず使用したところ、5週目のレントゲンで想定以上の仮骨形成が確認され、予定より2週間早くギプスを外すことができました。毎晩20分間、端子を当てる作業は地味でしたが、数字として期間が短縮されたときの安堵感は代えがたいものでした」
一方で、民間サロンに設置された酸素カプセルによる骨折回復の真相については、評価が分かれています。SNSやコミュニティ掲示板では「酸素カプセルに入ったら痛みが軽くなった」という声がある半面、整形外科医の臨床所見では「民間の1.2〜1.3気圧程度のカプセルでは、骨癒合そのものを劇的に早めるまでのエビデンスは乏しい」というのが冷静な総括です。腫脹の軽減やリラクゼーション効果による睡眠の質向上といった副次的なメリットはあるものの、過剰な全治短縮を期待するのは禁物といえます。