テレビ番組『A-Studio』や各種ロングインタビューで弟の満島真之介とともに明かした実家のエピソードは、一般的な家庭の常識を覆すインパクトを持っています。父親は中学校のバスケットボール部を全国優勝に導いた名監督であり、家庭内でも徹底した「体育会系ルール」が敷かれていました。
象徴的なのが、父親が吹く「指笛」による招集システムです。家の中に鋭い指笛が鳴り響くと、兄弟全員が「1(ひかり)!」「2(真之介)!」「3(みなみ)!」「4(光太郎)!」と番号を叫びながら即座に駆けつけ、点呼を取って整列する決まりでした。わずか数秒でも遅れれば連帯責任で叱責されるという厳格さでした。
さらに毎朝5時起きでの兄弟揃ってのランニングや、朝礼での「今日の目標」のスピーチなど、規律正しい生活が徹底されていました。一見すると過度なスパルタ教育にも思えますが、満島ひかり本人は「あの厳しい規律があったからこそ、過酷な現場でもブレない精神力と瞬発力が身についた」と振り返っています。理不尽な抑圧ではなく、家族の強固なチームワークとして機能していたことが窺えます。