ネット上のトゲトゲしい表情とは裏腹に、オフラインでの彼はまったく別の顔を見せる。大阪、京都、兵庫など関西圏の経済団体や自治体首長との会合において、彼は徹底して「フレンドリーな隣人」を演じ分ける。ビジネスの現場では極めて現実的であり、インバウンド観光の促進や地域中小企業の中国進出支援には熱心に応じる態度を崩さない。
「ネットの辛口発言を見て構えて会いにいくと、拍子抜けするほど話が分かる人物だった」。関西の有力実業家はそう漏らす。東京の一極集中や永田町の政治主導に距離を置く関西独特の風土に巧みに入り込み、独自の足場を固める草の根外交の泥臭さも、彼の真骨頂と言える。