新作『ズートピア2』の劇場公開以降、映画館で最も大きい笑いが起きたのは、やはりあのナマケモノが登場したシーンだった。前作のDMVでの爆笑劇から時を経て、今回彼がどんな役回りを見せるのか、世界中のファンが息をのんで見守っていた。
スクリーンに彼の顔がアップで映し出される。セリフひとつ発するまでに流れる、独特の静けさ。あの数秒間の「間(ま)」こそが、アニメーション制作陣の職人技だ。せっかちな現代の映画ファンでさえ、彼のペースに強制的に引き込まれてしまう。一切の無駄を省いた究極の緩急が、2026年の映画館でも完璧に機能していた。