草食性テントウムシの代表格には、オオニジュウヤホシテントウとニジュウヤホシテントウの近縁2種が存在し、現場では両者を総称して「テントウムシダマシ」と呼びます。両者は生態や被害の傾向が似ているものの、生息地域と外見に明確な違いがあります。
寒冷地や山間部を好むオオニジュウヤホシテントウは、主に北海道から本州中北部の冷涼な気候下を中心に分布します。体長は約6.5〜7.5ミリと一回り大きく、背中の黒斑同士が一部くっついて大きな塊状に見える傾向があります。一方、温暖な平野部を好むニジュウヤホシテントウは本州中南部から西日本、南西諸島に広く分布し、体長は約5.5〜6.5ミリとやや小ぶりで、28個の黒斑が独立して整然と並ぶのが特徴です。温暖化の進行によって分布境界の混在が進んでいるものの、どちらの種であっても作物を加害する危険性は同等であり、見つけ次第迅速な対処が求められます。