朝、何度声をかけても起きられない。顔色が青白く、立ち上がるとめまいや動悸を訴える。こうした症状の背景として最も多く見られるのが「起立性調節障害」だ。自律神経の機能低下によって起立時に脳への血流が減少する循環器系の疾患であり、決して本人のモチベーション不足ではない。
一方で、学校生活における強い人間関係の葛藤や環境の変化が引き金となる「適応障害」も大きな要因である。抑うつ気分や不安感が身体症状となって表れ、登校の時間帯になると強い腹痛や頭痛が発現する。どちらの疾患も、子ども自身が「行きたいのに身体が動かない」という深刻な葛藤を抱えている点が共通している。