東京一極集中の音楽ビジネスに対し、彼は一貫して地元・鹿児島に根を張り続けてきた。MBCラジオをはじめとするローカル番組での軽妙なトークと、惜しみない音楽愛の提示。それが地域のリスナーにとっての日常であり、宝物だった。
地域密着の活動は、決して内輪受けで終わらない。むしろ、根っこが深いからこそ枝葉が大きく広がる。彼のラジオ番組から流れるドゥーワップの名曲群や自作の楽曲は、ポッドキャストやSNSを通じて全国へ拡散した。「地方発の本物」を探していた感度の高い音楽ファンの間で、噂は一気に広まったのである。