この公園の最大の特徴は、かつての里山風景をそのまま残した「千駄堀(せんだぼり)」の湿地帯だ。東京からほど近い場所でありながら、ここには驚くほど豊かな生態系が息づいている。絶滅が危惧される植物や、美しいカワセミの姿を日常的に見ることができるのは、徹底した環境保護の賜物だ。
湧水が流れる小川には、小さな生き物たちがひしめく。子どもたちが泥だらけになりながらザリガニを探す光景は、昭和の時代からタイムスリップしてきたかのようだ。人工的に作られた均一な美しさではなく、自然本来の雑多で力強い生命力が、訪れる者の五感を刺激する。