日本のテレビ文化を支えてきた日本放送協会(NHK)の作品群において、風吹ジュンの存在は欠かすことができない。大河ドラマ『八重の桜』で見せた主人公の母・山本佐久役では、幕末から明治という激動の時代を健気に生き抜く女性像を深く温かい演技で体現し、大いに話題を呼んだ。
また、数々の連続テレビ小説(朝ドラ)でも母親役や祖母役として親しまれてきた。朝のひととき、画面の中に彼女が登場するだけでお茶の間に温かな空気が広がる。登場人物の感情にそっと寄り添う確かな演技力と、ふとした瞬間にこぼれ落ちる愛らしい笑顔が、作品全体に深い奥行きと安心感を与えている。