「第二の脳」と呼ばれる腸の環境も、つわりの有無に直結しています。つわりがない人の多くは、腸内細菌の多様性が高く、特に短鎖脂肪酸を産生する有益な細菌群が優位に保たれていることが最新の解析で明らかになりました。
腸内環境が整っていると、妊娠によるプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加に伴う胃腸の動きの低下(蠕動運動の減退)が起こりにくくなります。胃の中に食べ物が停滞する時間が短いため、胃もたれや逆流性食道炎のような不快感、それに伴う吐き気を未然に防げているのです。日頃からの発酵食品の摂取や食物繊維を意識した食生活が、巡り巡って妊娠初期の体を守っている可能性があります。