政治プロパガンダの強力なシンボルとなったポスターの存在は、批判的なクリエイターたちの創作意欲をも刺激した。政権の裏側に光を当てた映画『妖怪の孫』などのドキュメンタリー作品では、こうした街頭ビジュアルがどのように世論形成に利用され、国民の意識を誘導していったかが辛辣に描かれている。
街中に貼り巡らされた巨大なイメージ。それは希望の象徴であると同時に、権力の肥大化を示す不穏な影でもあった。映像作品のカメラは、ポスターに描かれた完璧なポートレートと、現実の政治空間との間に広がる大きなギャップを鮮明にあぶり出してみせた。