国が主導する2026年医療DX推進プロジェクトの本格化に伴い、医療情報のデジタル化と活用は新たなフェーズを迎えている。厚生労働省が掲げる医療情報の共有化基盤や電子処方箋の普及に対応し、院内データの安全性確保と利便性向上の双方が追求されている。
このDX化がもたらす最大の恩恵は、予防医学の推進にほかならない。個人の診療履歴や検査結果の経年変化を精密にデータ分析することで、発症前段階でのリスク察知が可能となる。病気を治す「治療」から、病気を寄せ付けない「予防」への転換が、テクノロジーの力によって現実のものとなりつつある。