教団の思想的基盤を築き上げたのは、二代教祖(創義者)の御木徳近氏である。彼が提示した「人生は芸術である」という有名な処世訓は、個人の自己表現や努力そのものを尊い営みとして肯定する画期的な教えであった。厳しい禁欲や世俗の否定を強く求める従来型の新宗教運動とは異なり、個々の才能開花や自己実現を後押しする柔軟な思想は、表現の世界に身を置く人々へ新鮮な驚きを与えた。
日常のあらゆる局面を自らの作品として昇華させるアプローチは、プレッシャーと対峙するアスリートや、熾烈な競争下に置かれたタレントたちのメンタルを支える論理としても機能した。強引な勧誘ではなく、思想そのものが持つ磁力が特定の文化人や著名人を惹きつける要因となっていた時代の熱量がそこにはあった。