社内の人間関係に疲弊したとき、喫煙所が意外な救い場になるケースも多い。組織の階層や所属部署の壁を取り払い、同じ「煙を吸う」という目的だけで集まる空間には、独特のフラットな空気が漂う。
上司への愚痴をこぼす場ではなく、他部署の先輩とたわいない世間話を交わしたり、プロジェクトの裏話を聞いたりする。こうした「斜めの関係」から生まれる雑談が、結果として新しいビジネスアイデアや個人のメンタルヘルスの安定につながることも珍しくない。過度に密なコミュニケーションを避けつつ、絶妙な距離感で他者とつながれる場所。それが現代の指定喫煙エリアだ。