SNSやネット掲示板において、「スリザリン=悪人の集まり」「ハッフルパフ=落ちこぼれの受け皿」という極端なステレオタイプが語られることがありますが、これは原作設定に対する重大な誤解です。
スリザリンからヴォルデモートをはじめとする闇の魔法使いが多く出たことは事実ですが、マーリン(アーサー王伝説の偉大な魔法使い)やセブルス・スネイプ、レギュラス・ブラックのように、自己犠牲を伴う崇高な行動をとった人物も数多く存在します。スリザリンの本質は「目的への合理性」と「身内への強い連帯」であり、決して邪悪さそのものを評価する寮ではありません。
また、ハッフルパフについても、三大魔法学校対抗試合の正代表に選ばれたセドリック・ディゴリーや、『ファンタスティック・ビースト』の主人公ニュート・スキャマンダーのように、卓越した実力と芯の強さを併せ持つ魔法使いを輩出しています。「誰も拒まない」という創設者ヘルガ・ハッフルパフの寛容さは、実力主義や血統主義を超越した最も成熟した人間観に基づいています。