『スケッチ』の最大の魅力は、メンバー自らが制作の主導権を握った点にあります。二宮和也がギターを手にメロディを作曲し、櫻井翔が紡ぎ出したラップ詞を中心にメンバー全員の言葉が重ねられました。プライベートスタジオや合間を縫って録音された音源には、当時の5人が抱いていた飾らない本音が息づいています。
歌詞の中には、相葉雅紀が過去に語った「トップになりたいって夢、絶対叶えような」という言葉へのオマージュや、デビュー当時の混乱、決して順風満帆とは言えなかった初期の苦悩が生々しく綴られています。爽やかなアコースティックサウンドに乗せて歌われるのは、虚飾のない感謝と泥臭い決意でした。ファンの間では「この曲を聴けば嵐がなぜ強固な絆で結ばれているのかが分かる」と評されるほど、グループのアイデンティティが凝縮されたテキストとなっています。