ネット上には、ペットを迎えたい初心者をミスリードする言説が数多く出回っています。取材の現場で浮き彫りになった2大誤解を暴きます。
まず1つ目の誤解は、「猫は完全に放置していても勝手に生きていく」という言説です。散歩が不要であることと、健康管理が容易であることは同義ではありません。猫は本能的に体調不良を隠す習性があり、腎臓疾患や下部尿路疾患(尿路結石など)の初期症状を見落とすと、発見時には手遅れになっているケースが多発しています。日々の排泄回数、尿の量や色、飲水量の微細な変化を注意深く観察する観察眼が求められます。また、上下運動ができない狭小部屋では激しいストレスを抱えるため、キャットタワーの設置など立体的な生活動線の構築が不可欠です。
2つ目の誤解は、「小型犬なら室内を走り回るだけで十分だから散歩はいらない」という思い込みです。散歩は単なるカロリー消費の手段ではありません。外の風の匂いを嗅ぎ、他者や他の犬の存在を認識する「脳への刺激と社会化」の役割を果たしています。散歩を怠った小型犬は、極度の臆病や攻撃性を抱え、チャイムの音に狂ったように吠え続けたり、来客に噛みついたりと、深刻な問題行動を引き起こします。身体が小さいからといって、人間の関与を減らしてよい理由にはなりません。